カマクラニスト

鎌万
鎌万

横須賀線が大船を過ぎて北鎌倉へ向かうようになると、空気が違ってくるとよく言われる。長く鎌倉に住む人なら、鎌倉に帰るとやっと大息がつけるとも。山から降りてくる風や海からの風にさらされる鎌倉はやはり空気がいいのだろう。昔から、鎌倉は文士や俳優など著名人が居を構えてきたことでも知られる。鎌倉歴の浅いわたしでも横須賀線のグリーン車に乗りこむ養老先生や、高橋睦男さんに遭遇したことがある。裏駅のみずほ銀行では、俳優の夏八木勳さんらしき人を目撃。なかなか鎌倉暮らしは楽しいのである。
さて、先日わたしはあの「いのちのスープ」の料理研究家、辰巳芳子先生にある店で遭遇。辰巳先生も鎌倉人である。スープ教室など主宰してをご自宅で教えていらっしゃる。遭遇した店とは、我が家の台所ともいうべき、若宮大路の下馬近くにある「鎌万」である。勢いよく店に飛び込んできた人を見れば、なんとあの辰巳先生。日頃の優雅な物腰と装いとは違って、登山でもしようかというようなシャツにズボンでリュックをしょっていらっしゃる。厳しい目で品をチェックして気軽に店の人にも声をかけていた。アシスタントらしき年配の女性もきびきびと辰巳先生とアウンの呼吸で買い物をしている。「人生は登山に似ている」とはよく言われる言葉だが、ひょっとしたら料理も登山になぞらえられるのかなと浅薄なわたしはニヤリとした次第。わたしのなかの「鎌万」の位置づけは庶民の味方といったものだったが、いのちのスープにも鎌万素材が使われているとなると、これはちと格上げをせねばならない。

カフェ・オ・ムース最近、カフェでは新しいスィーツがデビューしました。その名も「カフェ・オ・ムース」。深入りしたケニア産の豆をネルドリップしてムースに仕上げました。トッピングはエスプレッソの粉とローストしたコーヒー豆です。フワフワなんだけど味にはガツンとした存在感があります。これはカフェ・オーナーの写真家の譲れない持ち味なんでしょうね。

Lillian

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